こんにちは、ズボラ先生です。
運動会シーズンが終わり、子どもたちが目標を見失い、少しずつざわざわし始める頃です。
小学校では、年に2回ある「魔の6月」、「魔の11月」の時期がやってきました。
ここをうまく乗り切ることで、ワンランク上の学級に仕上げることができます。
魔の11月って何?対応策はあるの?
小学校現場では、よく言われる魔の6月、11月。
学年が始まり、先生の様子やクラスにも慣れ、子どもたちがこれくらいなら怒られないと少しずつルールを破り始めたり、友達関係がうまくいかなくなり始める6月と
長期の夏休みが終わり、運動会や秋の社会見学など大きな行事がひと段落した後に、目標を見失い、調子に乗って授業中にふざけ出したり、休み時間や放課後のトラブルが増え始める11月を
小学校現場では、魔の6月、魔の11月といいます。
では、どんな対応策が考えられるでしょうか?
私が実践している生活指導をいくつか紹介したいと思います。
【教室環境の整備】
『割れ窓理論』という考え方をご存知でしょうか?
「割れ窓理論」とは、1枚の破られた窓ガラスをそのままにしていると、さらに破られる窓ガラスが増えていき、いずれは全体が荒れ果ててしまうという考え方。
アメリカの犯罪学者ジョージ・ケリング博士が提唱した理論です。
私はこの考え方が好きで、子どもたちにも説明して理解させています。
この考え方に基づいて、小さな異変(ゴミが落ちたままの状態になっている、机が整頓されていない、黒板が汚い、ゴミ箱が溢れている、机の中、ロッカーが整頓されていない)は、気づいたらまず自分から動くようにしています。
生活の乱れは心の乱れ、心の乱れは生活の乱れです。
些細なトラブルを生まないためにも、落ち着いた教室環境を目指しましょう。
【カウントダウンカレンダー】
私が学期末に向けて必ず取り組む実践の一つです。
クラスが落ち着かない原因の一つに「不安」という要素があります。
先の見えない不安、勉強や友人関係の不安など子どもたちは意外と多くの不安を持って毎日を過ごしています。
その不安を少しでも取り除く方法がカウントダウンです。
終業式まで残り何日かをホワイトボードなり背面黒板なりに書いたり掲示します。
メリットとしては
・日数という目標ができ、あと何日頑張ればゴール(長期休み)なのかがわかりやすくなる
・朝の会や帰りの会での注意指導の中で残り日数という観点を取り入れやすくなる
といったことが挙げられます。
【授業での新しい目標】
特に大事なことは授業に力を入れることです。
おすすめは体育です。体育の中で子どもたちにとってわかりやすい目標を設定します。
秋は、ボール運動やマット、跳び箱運動を教育課程で設定している学校が多いのではないでしょうか?
ボール運動であれば、大会を開く。チームでのめあてを設定する。
マット跳び箱運動であれば、シンクロ跳び箱、シンクロマットなどチームでの発表会を設定するなどして子どもたちを次の目標へ向かわせることが大事です。
子どもたちは、エネルギーに満ち溢れています。
運動会や秋の大きな行事が終わるとそのエネルギーの行き場がなくなり、不適切な行動を起こしたり、不適応を起こします。
常に、教師側がアンテナを張り巡らし、上記の三つのような手立てを取り入れることで、魔の11月を乗り切ることができるでしょう。
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