朝の会や帰りの会で子どもたちが勝手に話し始めるんです。
ついつい大声で指導してしまい,学級が落ち着かないんです。
こんな困りを抱えている先生は多いはずです。
誰しもが一度は通る道ですよね?この記事では,明日にでもすぐに使える生活指導のポイントを紹介します。
NGな生活指導
朝の会や帰りの会,集会など子どもが勝手に話したり,後ろを向いたり,話を聞いていない場面は教師なら誰でもあることです。
しかし,その時にどのように対応するかで落ち着いたクラスになるか,トラブルの絶えないクラスになるかが決まってくるのです。
次のような対応は基本的にNGです。
その場で大声で叱責する。
話したり,後ろを向いたりしたことに対して,罰を与える。
何も指導せずに放置しておく
このような指導は子どもたちを萎縮させたり,きちんとルールを守って要るこの反発を買ったり,学級崩壊を招く行為で絶対にしてはいけません。
では,どのように生活指導したら良いでしょうか?
「目力」で指導しよう!
子どもがざわついたり,落ち着かない瞬間は,日々様々な場面で訪れます。そんな時に大事なことは,安易に声を発しないということです。
すぐに「声」を使ってしまいがちですが,そこをグッと我慢し,まずは一旦こちらが黙ってみましょう。沈黙を作るのです。
大事なことは,声ではなく,目で指導するということです。
持ちうる限りの力を目に集中させて,黙って指導したい子に脳内で語りかけてみてください。
静かにしなさい。話を聞きましょう。あなたに語りかけてますよ。
すると,まず周囲の子供が反応するでしょう。様々な反応が起こりますが,大事なことは,子どもたちの模範である先生が声を使わずに指導しているという方法を子どもが知ることにあります。
よくある落ち着かない学級の特徴には,先生の指導の大きな声や子どもたち同士の注意の声がうるさいということがあります。うるさい子を注意,指導する声でさらにざわつく学級。そのような環境では落ち着いた学習はできません。
模範である先生が目で注意することで,「今は静かな空気を作らないといけないのだ」ということを伝えることができます。
「目力指導」のポイント
指導する子に一点集中する
周りのざわつきや注意の声には,反応しない
指導される子が気付けた時は,褒める
ポイントは上記の3つです。
まず指導される子への一点集中の目力指導は,基本中の基本です。眉間に皺を寄せて,こちらの想いが顔や目で伝わるようにすることが必要です。
往々にして,指導される子というのは,配慮が必要な児童である場合が多いです。一目でわかる表情の種類を用意しておくと良いでしょう。
目で指導するときに必ず起きるのが,周囲の児童の茶々が入るということです。
「先生どうしたの?」「怒ってるんよ」など始めは必ず周囲がざわつきますが,そこでも一切反応せずに指導される子に向けて一点集中しましょう。
次第に,話してはいけない空気ということを察してきます。
最後には,必ず指導される子は目力に気付きます。その時にすかさず目力に気づけたことを褒めます。
ここで大事なことは,「目力に気づく」という点を褒めることです。
そうです。よく気づけましたね。
児童はまだまだ未熟です。話の聞き方一つをとっても,できないことがたくさんあります。
褒めることで新しい価値観に出会わせましょう。
きっとこちらが大切にしている価値観を共有してくれるはずです。
まとめ
初任者や若い先生は,よく声に頼りがちな生活指導をしてしまいがちです。
声に頼ってしまうと学級のザワザワが大きくなり,落ち着かない集団になってしまいます。
声に頼る生活指導は,選択肢として持っていても良いですが,最後の手段としてとっておきましょう。
まずは目を使うこと。
目は口ほどにものを言います。子どもたちの気づく力を育てましょう。
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