はじめに
学校現場では,6月,11月は,学級が荒れやすい時期として有名です。
6月は,休みがなく,4,5月と頑張って来た子どもたちがダレやすいからです。
11月は,特に大きな行事がないことが多く,目標を失った子どもたちが集中できずに荒れだすのです。
今回は,通称「魔の6月」と呼ばれる6月を乗り切る学級経営術を解説します!
- 夏休みカウンターを設置しよう
- 短期期間のゴールを決めよう
- 授業を楽しく,厳しく,メリハリつけよう
- 事前生活指導を徹底しよう
夏休みカウンターを設置しよう
6月は休みはありませんが,夏休みという最高のゴールが見えてきます。
目に見えてあと何日と分かれば,子どもたちは,夏休みが近づくからと頑張れます。
設置の仕方はなんでも良いですが,大きくする,子どもの目に常に見えるところに設置するのが良いでしょう。
以下は設置例になります。クラスの実態に合わせて活用してください。
- ホワイトボードにイラスト,コメント付きパターン
- 背面黒板に連絡帳と一緒にパターン
- 学活の時間にカウントダウンカレンダーとして1日のめあてと一緒に書かせるパターン
などなど,バリエーションは様々なので自己流にアレンジして,6月を乗り切りましょう。
短期間のゴールを決めよう
6月は授業がだれてきます。
それを避けるために,授業のはじめに「今日は合同な図形が書けたら授業を終わろう!。」「みんなが集中して,早く終わったら,少しだけレクをしよう」とメリハリをつけて,終わりを意識させると,子どもたちは,頑張れます。
特に疲れがちな5,6時間目にすると効果的です。
短い時間でできるレクは,この記事で紹介していますので,
ぜひご覧ください。https://new-school-teacher.com/recreation/
授業を楽しく,厳しく,メリハリをつけよう
何度も何度も言いますが,6月はどうしてもだれます。教員も疲れる時期です。そんな時だからこそ,教材研究をがんばりましょう。
ICTを積極的に活用した授業などをしてみると,教員も楽しい,子供も楽しい授業になるかもしれませんね。
よくICT機器を無理に使わなくてもできる。効果的ではないのような意見がありますが,効果的かどうかを抜きにしてやはりタブレットなどを使うと楽しいし、子どもたちの意欲を引き出せます。
それだけでも十分ICT機器を使っての授業を考える価値があります。
KAHOOTや CANVA,PADLET,ロイロノート,pages,keynote,iMovie…授業を彩るアプリはたくさんあります。
ぜひたくさん検索して見てください。かえるTもまたICT機器の活用の例を紹介したいと思います。
一点,注意しなければいけないことがあります。
楽しい授業をすると,必ずふざけたり調子に乗ったりする子がいます。
そういう時は楽しい雰囲気であっても必ず厳しく注意をします。場合によっては,一旦授業を中断しても,全体に話をします。
そこのメリハリだけは,必ず意識をしましょう。
集団のレベル上げだと思いましょう。
事前生活指導を徹底しよう
事前生活指導とは,生活指導事案が起こる前に,事前に注意や話,対話をすることで,起こる前に防ぐことです。
何度も何度も何度も言いますが,6月は子供たちが荒れてきはじめ,大きなトラブルが起きる時期です。それを自覚し,事前に起こるであろうことを子供たちに伝えます。
特に朝の会で厳し目の雰囲気の中でいうことが大事です。
一例として
- 6月になりました。梅雨時期に入りますが,室内での過ごし方はどうですか?暴れたり,廊下を走ったり,友達に嫌なことを言ったりしていませんか?ルールを破ると必ず大きなトラブルになり,みんなが嫌な気持ちになります。自分のしていることを見つめ直しましょう。先生は皆さんにしてはいけないことを伝えました。信じています。
- 昨日の職員会議で,悪口で大きなトラブルになっているという話を聞きました。普段,友達に言っている言葉はどうですか?言った相手が笑っていても,心では嫌な気持ちになっているかもしれません。それはもう立派ないじめになります。もう一度友達との接し方を考えましょう。大きなトラブルになってからでは遅いです。平和に夏休みを迎えるために意識して過ごしましょう。
など,朝の会で厳しい雰囲気の中,釘を刺すことが大事です。
その時,職員会議や地域の方から,校長先生からなどから言われましたが,など使うのも効果的です。
事前に生活指導することで平和な6月を過ごしましょう。
まとめ
魔の6月を乗り切るために必要なのは
- 夏休みカウンター
- 短期間のゴール
- 授業を楽しく,厳しく
- 事前生活指導
です!ぜひ活用してみて下さい!!
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