昨今の世の中では、教員のマイナスなニュースを多く耳にするかと思います。
そんなに教員という仕事は、大変で嫌なことばかりなのでしょうか?
私はそうは思いません。こんなに素敵でやりがいがあって、適度に自分のペースで仕事量を調節できる仕事は他にないとまで思っています。
では、世間一般の教員と私ずぼら先生では、何が違うのでしょうか?
私がスーパーティーチャーで全ての仕事を一瞬で終わらせる能力を持っているのでしょうか?
いいえ、私は世間一般のただの一教員です。ただ考え方が違うだけです。
考え方一つで、教員という仕事はプライベートも充実させつつ、自分の好きな実践に取り組むことができる最高の職業になるのです。
考え方①適度に適当に働こう。
教師の仕事は勉強を教えることです。
それ以外のことは60%くらいの力加減でする。これくらいの配分で勤務することが大事です。欧米諸国に比べ、日本の教員の仕事は多岐に渡ります。日本人は真面目でさらに教員になろうとする人は、さらに真面目で全ての仕事に全力で取り組んでしまいます。
しかし、大事なことを見失ってはいけません。
本当に大切なことは、子どもを育てることです。勉強を教えることです。
それ以外は、60%くらいでパパッと終わらせても何も問題ありません。
考え方②大事なところだけ抑えよう
教員の仕事で時間を取られるものランキングを作るならば
トップ3に入るのは、『研究授業提案授業指導案作成』『宿題関係』『生徒指導、保護者対応』だと思っています。次点で『成績処理通知表作成』ですね。
指導案作成については、初めから完璧である必要はありません。
自分のやりたいことが伝われば多少粗があろうと問題ありません。
事前審議や事後指導であれこれ言われるだけです。自分がやりたいようにすることが一番です。
宿題に関してもよく職員室で丸つけやコメント書きをしている教員を目にしますが、宿題は最低でも中休みには終わらせましょう。そのためには、自分が宿題で何を狙っているのかを自分がわかっておくことです。
例えば漢字の宿題ならば、私の狙いは漢字をインプットさせることです。
なので、多少字が崩れようと問題ありません。覚えることが目的なので。
字の添削も基本的にはしません。よっぽどひどい場合を除いて
二重丸もしません。チェックした日付とサインを書くだけです。
私の学校では、宿題が決められていて自分の裁量で変更することはできません。そんな先生は多いのではないでしょうか?
そんな中でも自分が狙いとすることを明確にし、子供と共有する。それ以外は適当に時間を意識して最低でも1時間目が始まる前までに終わらせましょう。
私の宿題チェックの時間は
8時15分〜30分 朝学習 子供たちは自主的にプリントに取り組む
この15分で自学、漢字、宿題プリントのチェックを終わらせます。
今年度は30人学級なので、一つの目安になればなと思います。
また、時間を取られる仕事の一つに生徒指導と保護者対応があります。
その二つが起こると本当に時間を取られ、何もできません。
なので、起こらないこと起こさないことが一番大切になります。
そのためにも日頃から子供達に問題となる行動やもしそれをしてしまった時にどうなるのかを具体的にかつしつこく何度も伝える必要があります。何度も熱を持って真剣に伝えれば、子供たちは担任の意図を汲み取って行動してくれます。
熱を持って何度も繰り返ししつこく伝えることが大切です。
通知表の所見は日頃から少しづつ書きましょう。また、ある程度のパターンを作ってそれを使いまわしましょう。慣れればすぐに書き終えることが可能です。
何度も言いますが、教員の仕事は授業です。
よって、それ以外のことはある程度適当で良いです。割合でいうと60%くらいの力で終わらせています。
その代わり、できた時間は教材研究に費やしましょう。授業が面白い先生のクラスは落ち着きます。
クラスが落ち着けば、生徒指導ごとで時間を取られることは少なくなります。
事務をする時間も生まれ、定時退勤できます。
教員の仕事は決してブラックではありません。
ただ真面目な人が多く、与えられた全ての仕事に全力でしている結果、自分がキツくなっているだけなのです。
少し肩の力を抜いて、手を抜けるところは抜いて、授業や教材研究に力を入れましょう。
Twitterなどで見られる悲観的な意見や考え方に惑わされないようにしてください。
教員は素敵な仕事です。
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